駒込

(こまごめ)

〜妙義神社・染井稲荷〜

「豊島区シリーズ」の第4回目は、ソメイヨシノ誕生の地「駒込」と参りましょう。
第3回目の「巣鴨」でも少し書きましたが、日本の代表的な桜「ソメイヨシノ」は
江戸末期に「染井」という地で作り出されたのですが、それか現在の「駒込」と
なる訳なんですよ。 今回は駒込駅から妙義神社、染井稲荷神社と巡って、
地元商店街「そめいぎんざ」を散策してきました。それでは、どうぞご覧下さい。
JR駒込駅
やって参りました「駒込」
ここでやっぱり恒例の駅前写真を一枚。
JR駒込駅でございます。
陸橋上からの写真で、上の通りは「本郷通り」、
下に走っているのは勿論「山手線」です。

その他にも「東京メトロ 南北線」の駅もあります。
そう言えば「南北線」が最初に開通したのは、
駒込〜赤羽岩淵間でしたね〜。

因みに「本郷通り」を右側に進みますと、
文京区シリーズの「本駒込」で登場した「六義園」
染井口がすぐそこにあったりします。
そんな訳で、ふと振り返ってみましたら、
下にはJR山手線の線路が走っております。
と言うか、それは上述しているじゃないですかね〜。

ここで見て頂きたいのは線路左側の建物です。
「おぉ!これは『アクタガワチョコレート』の看板!」
そう、ここが知る人ぞ知る「アクタガワチョコレート」、
製造元である「芥川製菓」の本社です。

創業して100年以上経つ歴史のある会社ですが、
商品を見る機会が少ないですな。
(いや、ただ単に自分が気が付いてないのかも)
こちらでは通常は直接販売はしておりません。
但し特別に売り出す事もあるそうですよ。
芥川製菓株式会社
大国神社
そんなこんなで陸橋を渡って散策スタート!
と思った所にいきなり、鳥居が目に入りました。
なんともうここで最初の神社を発見!

この神社の名前は「大国神社」と申します。
中には木彫りの大国神があるそうで、
それがこの神社の名前の由来なんでしょうか。
江戸時代には鷹狩りした後の休憩地として
利用されていたそうですよ。

という事で、これからの「駒込散策」
実りあることを祈って拝んでいきましたよ。
と言う事で、てれてれと「本郷通り」を歩いて行きますと、
道路の反対側に「お地蔵さん」を発見しました!
早速横断歩道を渡って一枚撮ってみました。

このお地蔵さんは「子育て地蔵尊」です。
周りの様々な建物群の中にありまして、
ポツンと存在している所が印象的ではあります。

ところで渡った横断歩道の所に、
とある神社の案内板があったのですが、
渡る時には全然気が付きませんでした〜トホホ。
すぐさま反対側へ渡り、その神社へ向かいました。
子育て地蔵尊
妙義神社(1)
妙義神社(2)
妙義神社(3)
案内板の通りに小さい路地を歩いて行きますと、
「妙義神社」の鳥居が見えてきました。(写真左上)

階段を上がった所に本堂があります。(写真右上)
実はこの神社、豊島区内で最も古い神社でして、
かの太田道灌氏が足利氏との戦の前にお参りした
神社だと言う事だそうです。 ほぇ〜、そうなのか。
しかし大田道灌氏も神社好きだったのですね。(オイ)

自分も今後の戦いの前にお参りしていきましたよ。
(↑そんな戦いは別に無いよ…)

本堂の右側には「庚申塔」もあります。(写真左側)
さてさて、妙義神社の裏側の道を進みますと、
「染井坂」という坂道に出てきました。

ここで自分は坂を登りまして、
駒込小学校の前までやって来ました。
小学校はこの写真の右側にあるのですが、
この付近が「ソメイヨシノ」の生誕地かな?

今や日本の桜の代名詞となっている「ソメイヨシノ」で、
当然の事ながらこの付近は桜並木になっていて、
春の開花時期には見事なんでしょうなぁ〜。

写真左側には「西福寺」があります。
自分は更にその隣の方へ…。
染井坂
染井稲荷神社
その「西福寺」のお隣にはこんな神社が。
名前は「染井稲荷神社」と申します。
染井の頃からの鎮守だそうです。

という事で、ここでも当然拝んでいきました。
(実は、散策中この時点で4回目のお参り)

さて、この後ろ側のちょっと離れた所に
「染井霊園」があるのですが、それについては
「巣鴨」の回でちろっと紹介しておりますので、
ここでは割愛させて頂きます。どうもすみませんです。

そんな訳で、再び「染井坂」へと歩いて行ったのでした。
「染井坂」を下っていきますと、
何とも活気ある商店街に出て参りました。
その名も「そめいぎんざ」でございます。

大小様々な商店、飲食店が軒を並べてますが、
道路はレンガ風の現代的な感じがして、
何とも好印象な商店街ですなぁ〜。

という事で、「そめいぎんざ」をただ当ても無く、
フラフラと歩いて行ったのでした。
染井銀座商店街
染井開運稲荷大明神
商店街を暫く歩いて行きますと、
「染井コミュニティー広場」という所があり、
ちろっと覗いて見たら、赤い幟があったので、
「もしやっ!」と思って中に入りましたら、
やっぱりありました、こんな小さい神社が!

名前は「染井開運稲荷大明神」です。
それにしても稲荷大明神って大抵何処の物でも、
こんな感じの小さな杜ですよね・・・。

という事で、ここでも当然拝んできました。
何と「駒込散策」中5回も拝んでしまいました〜。
これはもうある意味「中毒」かも知れん・・・。
そんな訳で「そめいぎんざ」を後にして、
また再びJR駒込駅の北口に戻りました。

北口には「染井吉野桜記念公園」があります。
1997年に出来た、比較的新しい公園です。
その中の一角に、この様な碑があります。

「染井吉野櫻発祥之里 駒込」
今でこそ全国に広まっている「染井吉野」ですが、
最初に書いた通り、幕末に作り出されたそうです。
幕末に思いを馳せて「染井吉野」を眺めるのも、
なかなか良いかも知れません。(←ちと強引か?)

以上、「駒込散策」でした。
染井吉野桜記念公園
「六義園」のある文京区の「本駒込」ばかりに目が行きそうですが(←失礼)、
豊島区にある本家「駒込」もなかなか見所豊富で、散策に適しておりますよ。
折角隣り合わせの街ですので、両区に跨ってのお散歩が良いかと思います。
ただ当サイトでは「便宜上」分けさせて頂きますのでご了承下さい。ところで、
近い所に「旧古川庭園」があるのですが、「西ヶ原」(北区)にて紹介してます。

Update 2004.5.1