谷中

(やなか)

〜谷中霊園・谷中銀座〜

「台東区シリーズ」の第4回目は、寺町として有名な「谷中」を散策しました。
最近は近くの「根津・千駄木」(文京区)と併せて「谷根千」と呼ばれていて、
東京下町散策の主要なコースとなっております。(根津はこちらからどうぞ)
まずは鶯谷駅から上野桜木、そして谷中霊園へと入りまして散策しました。
その他にも、下町情緒溢れる「谷中銀座」や街中の施設も紹介しています。
それでは、どうぞご覧下さい。
鶯谷駅北口
寛永寺橋(1)
寛永寺橋(2)
さてさて、今回の「谷中散策」なのですが、
何処の駅から散策を始めようかと考えた末に、
「JR鶯谷駅」からスタートする事にしました。
という訳で先ずは鶯谷駅北口の写真からどうぞ!(写真左上)

ここから左手に進みまして「言問通り」の高架に上り、
上野桜木方面へ歩きますと誇線橋がありまして、
こちらがその「寛永寺橋」でございます。(写真右上)
当然の事ながら「言問通り」が通っています。

折角なので下を通っている電車も撮影。(写真左側)
右の青いラインは「京浜東北線」でして、
左の緑のラインが「常磐線快速」でございます。
上野桜木2丁目
寛永寺通用門
そんな訳で寛永寺橋を渡って暫く歩きまして、
「上野桜木2丁目」の信号に差し掛かった所で、(写真左上)
左折して歩いて行きますと寺院さんがあります。
こちらは「寛永寺」の通用門です。(写真右上)

寺町であるこの周辺に於いても規模の大きい所で、
吸い寄せられるがままに入って行きました。

そうしますと先ず目に入るのがこちらの建造物でして、
こちらは「根本中堂」でございます。(写真右側)
右手には寺院の謂れが詳細に書かれている案内板があり、
色んな方が案内板に見入ってました。
という事で今回最初のお参りはこちらで…。
根本中堂
鐘とお地蔵様
寺務所
遅咲きの八重桜
お参りを済ませた所で境内をちょっと巡ってみました。
先ずは陽に照らされている鐘とお地蔵さん。(写真左上)
お地蔵さんは被り物をされて花も供えられていて、
何となく親しまれているのだと実感しました。

根本中堂の裏手には本堂と寺務所があります。(写真右上)
これまた立派な造りになっていますなぁ〜。
そして境内に咲く八重咲きの桜を撮影しました。(写真左側)
かなりピンボケしていますがね…。
濃いピンク色の綺麗な桜でしたよ。

ところで寛永寺の正式名は「宋叡山寛永寺」でして、
徳川2代目将軍秀思によりこの地に建ったそうです。
谷中霊園へ
徳川慶喜墓所付近
再び「上野桜木2丁目」の交差点に戻り信号を渡って、
いよいよ「谷中霊園」に入って行くのでした。
先ずは桜並木を歩いて行くの図。(写真左上)
残念ながらソメイヨシノの開花時期は過ぎていました。
それでも散歩している方は多く見受けられました。
因みにこの先に行列が出来ていたのですが、
某有名パティシエの洋菓子屋が存在しております。

さて「谷中霊園」と言えば徳川家墓地で有名ですが、
第18代目将軍「徳川慶喜」の墓所を訪れる方が多い筈。
そんな訳で徳川慶喜氏の墓所案内碑をどうぞ。(写真右上)
と、これでは何処だか分かりませんよね、すみません。
地図にも載っていますので探してみて下さい。(オイ)
暫く霊園を歩いている内に車道に出ました。(写真右側)
霊園内の道路
さくら通り(1)
さくら通り(2)
車道から再び霊園を歩くとこちらの通りへ出ました。
この通りの名前は「さくら通り」でございます。(写真左上)
この辺りには花屋などが数店舗あるのですが、
「何処に桜があるの?」とお思いの方、
この裏手が桜並木になっているのですよ。(写真右上)
開花時期には見応えありそうですねぇ〜。

さてさて「さくら通り」を歩いて行きますと、
「天王寺五重塔跡」の碑があります。(写真右側)
谷中のランドマークとして有名だったそうですが、
昭和32年7月に放火により焼失したとの事で、
今も現存していたらと思うと非常に残念ですね…。
今は跡地の周りが小さな公園となっております。
天王寺五重塔跡
天王寺
芋坂
芋坂誇線橋
再び「さくら通り」を歩くと突き当たりの所に、
「天王寺」なる寺院さんがございます。(写真左上)
先程の五重塔を所有していたと言う事ですよね。
左手には大仏さんも鎮座しています。
という事で今回2回目のお参りはこちらで済ませました。

お参りした後、先ほど登場した車道に戻りまして、
とある坂を訪れる為に日暮里方面へ進みました。
その坂とはこちらの「芋坂」でございます。(写真右上)
名前の由来は、昔この付近で自然薯が取れた事だそうで、
そう考えると昔は自然豊かだったのですねぇ。
現在は坂ではなく「芋坂誇線橋」になってます。(写真左側)
橋の向こうには「東日暮里」(荒川区)で登場した、
「羽二重団子屋」がございます。
谷中銀座通り
初音小路
という事で谷中霊園を後にして「日暮里駅」の裏手へ、
「御殿坂」を日暮里駅方面に撮影しました。(写真左上)
この裏手に「谷中銀座」があるのですが、
その手前の路地を入って行きますとこんな小路が。
こちらは「初音小路」でございます。(写真右上)
何とも味わい深い小路ですなぁ〜。

そしてその右手を少々進んで行きますと、
こちら「区立朝倉彫塑館」がございます。(写真右側)
これまたいい感じの造りの建物ですねぇ〜。
彫塑家の故・朝倉文夫氏が自宅兼アトリエとして、
この地に建設されたとの事です。
開館時間は午前9時30分から午後4時30分で、
入場料は一般400円、小中生150円だそうです。
区立朝倉彫塑館
夕やけだんだんから
谷中銀座(1)
谷中銀座(2)
さて「谷中銀座」に向かうべく再び戻りまして、
二又を右手に進むと階段が登場します。(写真左上)
こちらは「夕やけだんだん」と呼ばれているそうです。
逆光の中無理矢理撮影したのですが、(オイ)
名前の通り「夕やけ」が似合う場所だと思いますね。

そんな「夕やけだんだん」の階段を下っていくと、
「谷中銀座」に着きますがその前に1枚。(写真右上)
いや、何となくここは撮らないとイケナイかと思いまして。
やっぱり親切価格なのですかね?(オイ)

という事で「谷中銀座」を歩いているの図。(写真左側)
ご覧の通り非常に賑わっております。
谷中に来た際には是非訪れて欲しい所ですね〜。
何の行列なのか?
三崎坂
そんな訳で「谷中銀座」を抜けますと、
「よみせ通り」に出まして「三崎坂」方面へと進むと、
饅頭屋さんの所に行列ができていました。(写真左上)
私も並んでみたかったのですが何せ時間が…。
更に歩くと「三崎坂」へと辿り着きました。(写真右上)
「三崎坂」なのですが「さんさきざか」と読みます。
裏手は不忍通りとの交差点である「団子坂下」です。
また、この右手にある路地は「ヘビ道」と呼ばれていて、
曲がりくねった道を進むと「根津」へと続いています。
横断歩道を渡りまして三崎坂を登って行きますと、
こちらの「谷中小学校」に辿り着きます。(写真右側)
これはまた場所を意識した造りの建物となっていますなぁ。
この小学校は「台桜幼稚園」と併設されております。
この後小学校角を右折しまして寺町へと向かいました。
区立谷中小学校
谷中の寺町(1)
谷中の寺町(2)
自性院愛染堂
そんな訳で谷中4丁目に入りまして「寺町」に着きました。
右を見ても左を見ても寺院さんでして、(写真左上)
お寺巡り好きな方には持ってこいですねぇ〜。
私も好きなのですが、流石にここまで数が多いと、
どれ程巡れば良いのか迷ってしまいますね…。

という事で寺町の風景をもう1枚撮影。(写真右上)
ここでふと思ったのですが「寺町」はあっても、
「神社町」って無いですよね、あったら怖いですが。

そんな寺町の中にある「自性院」なる寺院さんには、
「愛染明王」の碑がありました。(写真左側)
「愛染かつら」ゆかりの地であるとの事です。
さくら通り前交差点
上野桜木交差点へ
寺町を抜けますとこちらの大通りに出ました。(写真左上)
真直ぐ進みますと「三崎坂」へと続いておりまして、
右折しますと「さくら通り」となっております。
私はこの裏手の「上野桜木」交差点に進みましたが、
その途中で1枚撮影しました。(写真右上)
黄色い看板の喫茶店もこの街の有名処ですよねぇ。

という事で「上野桜木」交差点に辿り着きましたが、
その一角にこんな木造建築物が建っております。
こちらは「旧吉田屋酒店」です。(写真右側)
以前は谷中6丁目にあったものをこの地に移し、
午前9時30分から午後4時30分まで見物できるそうで、
休館日は月曜日となっているそうです。
下町風情に富んだ「谷中散策」もこれにて終了です。
旧吉田屋酒店
谷中霊園を訪れていながら墓所の写真が殆ど無いのも如何なものかと思いますが、
その点はどうぞご了承下さい。 基本的にお墓は誰でもお参りできる場なのですが。
ところで谷中と言えば「ショウガ」を思い浮かべる方も多いのではないかと思います。
でも今回の散策では見当たらなかったですし、そして神社も存在していませんので、
これぞ正しく「ノンジンジャー」→「しょうがない」って再びこのネタを使うとはトホホッ!

Update 2006.5.3