森下

(もりした)

〜芭蕉記念館・高橋のらくろード〜

知れば知るほど見所の多さに感心する「江東区シリーズ」の第4回目は、
「小名木川」を挟んで「清澄」の上側に位置する「森下」と参りましょう〜。
区内でもあまり目立たない街(失礼)なのですが、とんでもございません。
松尾芭蕉の記念館や、高橋のらくろードなど、見所が多数でございます。
それでは、どうぞご覧下さい。
森下駅前
まずは恒例の駅前写真から。
都営新宿線の「森下駅」でございます。

駅前を走る通りは「新大橋通り」で、写真左側へ進むと、
大島や「江戸川区」の船堀へと続いております。

さて、ここから最初の見所になるのは、
外見がカッコいい(と自分は思う)「新大橋」です。
と言う事で「新大橋」のある写真右側へ進みました。
と、歩いて間もなく「新大橋」に辿り着きました。
「逆光」の中、写真を一枚撮ってみました。

夕日に照らされて、なかなか綺麗に見えたのですが、
この写真ではちと分かりませんな…。

ところで「新大橋」は「新東京百景」にも選ばれております。
「新大橋」の全体写真はまた後ほどという事で、
お次は「芭蕉記念館」へと向かうのでした。
新大橋
芭蕉記念館
森下駅に戻りまして、隅田川に沿った道に進み、
暫く歩いて行きます。(約7分前後)

そうしますと、江戸時代を代表する俳人、
「松尾芭蕉」の記念館がございます。
正式名称は「江東区立芭蕉記念館」

有名な「おくのほそ道」に関する資料の展示や、
俳文学の図書室、句会を開ける研修室があり、
入っただけでも俳人になれる気がします。(?)

(入場料:大人100円 小・中学生50円)
「芭蕉記念館」を堪能した後は、
分館である「芭蕉庵史跡展望庭園」へと向かいました。

記念館から5分程歩くのですが、
「隅田川」沿いに歩いていくのがオススメです。
こちらは「隅田川」と「新大橋」を撮った写真。
なかなかカッコいい橋に見えるではないですか〜。

隅田川では、釣りをしている方を多く見かけました。
コイとかボラが釣れるのでしょうか?
隅田川と新大橋
芭蕉句碑
そして川沿いにはこの様な物があります。

これは「大川端芭蕉句碑」と言いまして、
松尾芭蕉の詠んだ句と年が書かれている碑が、
沿道の所々に配置されています。

流石、松尾芭蕉縁の地ですなぁ〜。
これを読みながら歩いていくのも乙な散策です。

あっ、そう言えば「清澄」の回でも、
清澄庭園内に句碑がありましたモンね。
芭蕉庵史跡庭園
松尾芭蕉翁像
そんなこんなで「芭蕉庵史跡展望庭園」の入口に到着です。(写真左側)
階段を上がって行くと、松尾芭蕉翁像が出迎えてくれます。(写真右側)
小高い所にあり、隅田川と小名木川の合流する風景を楽しむ事が出来ます。
因みにこちらは入場無料。 芭蕉翁と気軽に語らえますな。(怖いって・・・)
正木稲荷神社
芭蕉稲荷神社
そしてその下にはこんな神社があります。(出た!) こちらは「正木稲荷神社」です。(写真左側)
しかしまさか展望庭園の下に神社があるとはビックリですな。まずはこちらで今回最初のお参りを。
そして更にその斜め向かいにはなんと!芭蕉由来の「芭蕉稲荷神社」がありました〜。(写真右側)
その名の通り芭蕉を祀っている神社で、大正6年に建立との事。という事で、立て続けのお参りを。
常盤交差点
と言う事で、松尾芭蕉由来の所を離れまして、
「萬年橋北」の交差点に出ました。

実は、今まで散策していた町名は「常盤」でして、
「森下」はここから先という事になります。

この道を歩いて行くと「高橋のらくろード」という
商店街に出るのですが、その前に森下にあって、
「深川」という地名の由来になった所へ行きました。

この先の左方向にあるのですが・・・。
その「深川」の地名の由来になった所は、
こちら「深川神明社」でございます〜。
フフフッ、やっぱり神社なんですなぁ〜。

大きな鳥居の前で一枚撮ってみました。
こちらの建立時期は不明なのですが、
地元の重鎮さまとして知られているそうです。

鳥居のちょっと先に倉庫があるのですが、
恐らく「祭り」に使われる道具が入っているのかな?
と言いますか、3年に一度の盛大な例大祭の、
重要な神輿などの道具が入っているそうです。
ここでもモチロン、お参りしましたよ。
(お参りし過ぎだよ、自分)
深川神明社
高橋のらくろード入口
という事で、先程の道路に戻りまして、
「清澄通り」との交差点である「高橋・常盤」に着きました。

ここから先が「高橋のらくろード」という商店街。
江東区に住まわれていた田河水泡氏の代表作、
「のらくろ」の名が付いた商店街でございます。
コンビニの左側に「のらくろさん」の看板があり、
シャッポを脱いでお出迎えしてくれます。

何となく下町情緒が漂ってますなぁ〜。
てなワケで「高橋のらくろード」に突入しました。
さて、こちらが商店街の1ショットになります。

昔から存在する商店や、出店が立ち並んでいて、
思わず出店で売っている食べ物を買いたくなりました。
が、ここはガマンして散策しました。(オイ)

ところで、「高橋」ですが読みは「たかばし」です。
知っていると、ちょっと自慢できるかも知れません。
ご参考までに…。
高橋のらくろードの風景
森下文化センター
商店街を抜けてちょっと進んだ所に、
「森下文化センター」なる所があります。
ここでも「のらくろさん」に迎えられました〜。

こちらの1階には、「のらくろ」の原作者であり、
現在の漫画の礎を築いた田河水泡氏の資料が
展示されている「田河水泡・のらくろ館」があります。
入場は無料、自分も観させて頂きました。
個人的に非常にオススメですよ♪

この他にも2階にはこの地で活躍した画家である
「伊東深水・関根正二コーナー」や、
地元の伝統工芸を紹介する「工匠(たくみ)壱・弐番館」
などがあります。
そんなこんなで「のらくろ館」を見学している内に、
日もとっぷり暮れてしまいました…。

という事で最後の写真は「深川森下」の商店街の、
街灯を撮りまして終了と相成りました。
街灯が提灯型なのが下町チックですなぁ〜。

そしてその下のベル型のイルミネーションが、
何時の時期かと言うのを醸し出していますなぁ。
(正直、クリスマス前だったんですがね)

という事で、今回の「森下散策」は以上です。
深川森下の街灯
ところで、田河水泡氏は青年期まで江東区に住まわれていたそうですが、
「門前仲町」の近くに住んでいたそうで、「高橋」ではなかったのですね。
でも今回の散策で「のらくろ」=「高橋」というイメージが焼きついたのでした。
あと「食の街」なんですよね。美味しい物ばかりだそうで私も行ってみたい!

Update 2005.1.24